こんばんは。ヘソクリエイター美豚です。
隣人もいなくなり、心が穏やかに過ごせるようになり、気分は毎日晴れやか。
うちは良かったけど、あの一家が隣人になってしまった家はちょっと気の毒でもある。
夜逃げって定義をWikipediaでみると
家財道具等を持って決行する夜逃げもあれば、最低限必要な身の回りの物だけを持って決行する夜逃げもある。 夜逃げ決行日までは普通に振舞うので、夜逃げ後になって初めて周りの人(近所の人、債権者、大家)は引越ししたことを知る。通常、近所への引越しの挨拶は1週間前までに済ませる。また「夜逃げ」と呼称するが、一部では白昼堂々と行なう例もある[要出典]。多くの一般的な「引越し」の行為とは異なり、引越し先や引っ越すこと自体を周囲には公表せずに行う。その大半は、多重債務に陥った者が「借金が払えない」・「家賃が払えない」といった理由で、債権者の取立てから逃れるために行うものである。そのほか、後述するように様々な社会的な事情が背景に絡んでいることもある。
という。
隣人の引っ越しはグレーってことになるんだろうけど、挨拶はなかったし、夜中に出て行ったからなぁ~。
先日は隣人の夜逃げ同然の引っ越し劇を綴ってみたんだけど、実は以前住んでいた自宅の近所の飲食店も夜逃げ。
衝撃を受けた。
嘘のようなマコトの話(笑)
人生で夜逃げを目撃?!出ているところを見た訳でなないから目撃という言葉は違う気がするから何といえばいいのか?語彙力の無いところが残念ではあるけど、とにかく、昨日居た人が翌日にはいないのだ!
今日はめったに会うことのない、飲食店夜逃げ実話を送ります!小さな街が騒然となったあの日の出来事。
評判の飲食店
近所でも美味しいと評判の夫婦二人三脚の飲食店があった。
週末にもなると家族連れで賑わうお店。
美豚もたまに食事をしに行ったりしていた。
オーナーさんはこの辺りの商店会の会長もする位仕事も熱心だし、お祭りの時には率先してみんなをまとめる、人望のある人だった。
バブルの頃なんかはだいぶ儲けていたらしく、近くの不動産なんかも買い、ブイブイ言わせていたそうな(これは美豚親のタレコミ)
お子さんも中学から私立に通ってたし。裕福だった。
経営の傾き
ある日、オーナーさんが病気で倒れ、入院。一時お店を休むも、奥さんが一人で頑張っていた。
娘さんがお手伝いに来たりして、何とか切り盛りをしていたものの、オーナーのいないお店は次第に客足が離れていってしまってた。
そしてオーナーは無事に退院したものの、以前のように体が動かない様子で、お店には出ても、ほぼ奥さん任せ。
次第にお店を休みがちになり、我々近所の人も心配に。
そして、その日は突然やってきた。
もぬけの殻
ある晴れた朝の日、いつものようにそのお店の前を通ると、近所の人々が店舗に張られたある張り紙をじっとみている。
なんだろ?
またオーナーさん入院かな??しばらく休業のお知らせかな?程度にしか思わず、スルー。
すると近所のおばちゃんが
「弁護士名でなんか書かれてるわよ!!!」と言うではないですか。
引き返して慌ててみると、確かに弁護士名で店舗に廃業通知の張り紙がなされてるじゃないですか!
昨日までここのご夫婦、普通にいたよね?!明かりもついてたし、お店もやってたし。
ってことは、昨日の夜中に逃げたってこと??
どうやら身の回り品だけ持って夜中に逃げたみたいだ。
まじか・・・こんなこと、あるんだ・・・
これ、正真正銘の夜逃げじゃん!!!TVで観たことあるやつじゃん!!!
うそ~~~。こんなのあり???
勿論誰にも告げずに出て行ったので、ご近所さんも大騒ぎで、騒然となる。
リース屋さんなんかも、貸してた冷蔵庫類を店舗から出すに出せずに困り果てた。
大家さんも家賃未回収だったらしく、近所の人に行先を訪ねまわってた。
逃げる位だから、経営が大変だったんだろうけど・・・。
けど、逃げるって。。。
これが最初に遭遇した正真正銘の夜逃げ。
その後の井戸端会議
何処へ行ったのか、全くわからない。本当に誰にも告げずに出て行ったようだった。
近所ではおばちゃん達が井戸端会議のネタに、ワイドショーみたいだった(笑)
みんな手のひら返し。怖いよねぇ~。
「あそこは奥さんが遊びほけててダメだったんだ」
「奥さんのせいでオーナーはストレスで倒れたんだ」
「奥さんがねずみ講まがいの化粧品セールスをしてた」
「奥さんが自宅まで押しかけてきて化粧品を無理やりかわされそうになった」
などなど、どこまでが本当なのか?いなくなったもんだから、みんな言いたい放題だ。
奥さんの悪口が圧倒的。
そこまで言うかねぇ・・・。
飛ぶ鳥後を濁すとこんなことになるのです。
大家さんの話だと家賃の滞納が数か月あったのは事実。
取引先の営業さんもやはり未払いが溜まっていたとか言ってたな。
支払いに苦しむ程だったとは・・・。
誰も気づいていなかった。
引き際は美しく、きれいに!
老いと共にいつかリタイアの時はやってくる。
その引き際って大切だなと、この夜逃げを見て学んだ。美豚は
引き際は美しく、きれいに!
このご夫婦も、きちんとご近所さんに辞める挨拶をし、理由を言ってリタイアしていたら、みんなに悪く言われずに済んだはず。
理由なんて何でもいい。みんな分かってくれたはず。労いの言葉だってかけたよ。
長年みんなの舌を楽しませてくれたんだから。
そして今まで通り、ご近所さんとして付き合って行けたのに。
それを逃げるようにして去っていった為に、噂になり、みんな言いたい放題。ほぼ悪口。そんなの悲しいじゃない。
ひっそりと誰にも見つからないような生活を送ることになってしまった今、どんな思いで生きてるんだろう。
全てを捨てて老夫婦が新しい地で生きていくって、大変だと思う。
誰かに相談できなかったのかな・・・。
と時々あのご夫婦のことと、あの味を思い出すのです。
引き際こそ美しく!
残りの人生、後ろ指を指されない生き方をないと。
今回の隣人の引っ越しも色々なことを考えさせられました。
今日も一日相場お疲れさまでした♪